自分達の楽曲の権利を放棄するとかそんなのではなく
ふと
思うことがあるんですよね
例えば曲
僕は割りと曲に関しては苦労しないで作ることができるんですけど
作曲中はすごく集中していて
自分の弾くコードの繋がりやメロディの動きかたを何度も何度も繰り返して確認します
可能な限りその場で客観視して
おかしいところがないかを確認しながら作っていくわけです
何度も同じところを弾いているとある程度編曲の想定もできてくるので
デモ音源を録るときには編曲の概要がある場合が多いです
メロディラインを思い付き
繋ぎ合わせ
どんな長さにするか
どんな構成にするかを決めて
作曲を終えます
この段階で
この曲を知っているのは世界でたった一人なんですよね
そこに歌詞を当てはめます
僕はこの作業が苦手なので
数週間とか数ヵ月とか
苦しみながら言葉を当てはめていきます
当てはめたときにメロディに合うか合わないか
時々確認して歌ってみることもあります
全ての違和感がなくなった時
自信満々の新曲ができあがります
これをSachi & BoyzやSachi & Boyz Bandに持っていき
実際どのようにパフォーマンスするかの打ち合わせやリハーサルを始めます
ここはこうしたい
そこはもう少し…など
自分の意見を言わせてもらうことも多いかもしれません
Sachiがボーカルやコーラスワークを考え、こなし
Furyoさんがギターメロディを考え、気が向けばコーラスをし(笑)
バンドならメンバー皆が様々な音を盛り付け…
それを繰り返し本番で披露する…
その辺りからでしょうか
産まれた楽曲をどのようにして考えて作ったのかわからなくなります
ニュアンスが難しいですね
記憶喪失とかそういうものではなく
何故こんなメロディができたのかわからなくなる…と、言う方が正しいのでしょうか
自分って多重人格なんじゃないかって思うことがあります
ライブの時のキャラと
一人でいるときのキャラ
仕事中のキャラ
全て違います
部屋で休んでいて突然シャウトしたら
明らかにおかしい人ですよね
そんな感覚が
どう作ったのかわからなくなる原因なのかもしれません
きっと作曲中のキャラと
ライブ中のキャラとは
同じ音楽をしている「taka」でも
別な生き物なんだと思います
よくこんなメロディを思い付いたなとか
自画自賛もいいところですが
そうなると自分が作ったものを演奏する感覚ではなく
世の中に存在するとある一曲を演奏している感覚になります
しかし冷静に考えると
僕らのオリジナル曲は
基本、世界中で僕らしか演奏しない曲なんですよね
お世辞半分にしても
オリジナルを誉めていただくと
そんな曲が増えていく事に喜びを感じます
他の人が僕らのオリジナルを耳にすることで
その人なりの価値観や解釈で曲を評価し
気に入ったりそうでなかったりする評価を下さるのですが
ここで
詞や曲は僕の解釈や思いを離れると思います
誰かが評価してくれた時点で
曲はひとりだちする…
そんな気がするんです
Sachi & Boyz
26th定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台 出場決定
出演日時:9/11(日) 13:30~
出演場所:金蛇水神社前(三越デパート近く)